ヘイコラ。第拾九回。

スタッフ

とゆーアレで、みなさまこんばんは。
CROUKAメンズスタッフのヘイヨーことヨーヘイです。

2021年になりまして、最初のヘイコラ。
今年もつらつらと綴っていこうと思いますので、宜しくお願いいたします。

さて、2020年はなんといっても「コロナ」に支配された1年でした。
その影響はまだまだ終わりが見えず、首都圏では1月7日に緊急事態宣言が発令され、CROUKAが本拠を構える京都府を含めた7府県も1月13日に追加、その範囲はさらに拡大しそうな勢いです。
「withコロナ」の2021年。引き続き我慢を強いられることが多くなりますが、そんな中にも楽しさを見出していければ良いですね。
CROUKA各店やインスタグラム等でUPされた弊社代表である秋山の新年のご挨拶にもありましたが、「好きなお洋服を着て 好きな場所に行ける日が 一日でも早く」やって来てほしいものですが、今しばらくは可能な限り我慢・自粛をして、これ以上の感染拡大の防止、ひいては医療体制の逼迫や医療従事者の負担を解消できるように努めたいものです。

さてさて。
そんな2021年の幕開け。
どこかにお出掛けができなくても、新しい服が気になってしまうのがファッション好きのSAGA、性ですよね。
先週UPされたバイヤーKJ氏のブログに記載されていた通り、CROUKAでは注目のニューブランドの取り扱いが始まります。

その中でも個人的に気になっていたブランド “CIOTA / シオタ” の商品が入荷してきています。
実店舗のCroukaゆらのガーデン店では先行して販売をスタートしています。オンラインの方ではCROUKA公式オンラインストアでの販売に向けて撮影などの制作作業の真っ只中。週明けには公開される予定で進めていますので今しばらくお待ちを。

さて、CIOTAに関しては、昨年の夏頃だったか、バイヤーKJ氏より「めっちゃ良いデニムがあるよ」と実際に展示会で穿いてみた感想と合わせてその魅力をうかがったのが最初。
そこからさらに自分でも色々と調べてみて、「なるほど、これは穿いてみないと!」ということで、21SSのオーダーに個人的オーダーも追加してもらっていました。

ということで、今回のヘイコラでは、CIOTAの魅力を僕が実際に穿いてみたレビューと合わせて書き綴っていこうかと思います。
それではみなさま最後までお付き合いくださいませ。

まずはじめにCIOTAとは


“CIOTA” は、岡山県に本拠を構える縫製工場・生地製造販売会社である株式会社シオタが立ち上げたアパレルブランド。コレクションのスタートは2019AWシーズンから。
デザイナー兼ディレクターは、アパレル業界に携わり、デザイナーとして20年間で5社8ブランドを手掛けた経験を持つ荒澤 正和 氏です。

原料の選別から、生地のデザイン、生地織り、洋服のデザイン、縫製仕様の考案、縫製まで、洋服作りにおけるすべての工程を自社で行えるというのがCIOTA最大の特徴。

そして、特筆すべきは製品に使用されるコットン生地はすべて自社開発のオリジナルであり、世界の綿生産量のわずか数パーセントしか収穫できないという最高級の超長繊細綿『スビンコットン』を採用している点。
そんな最高級の素材を活かしつつ、あくまでもオーセンティックでベーシックなデザインのアイテムを、全行程で徹底的にこだわることができる自社工場で生み出しているのです。

CIOTAのデニム

CIOTA はレディース7割、メンズ3割のユニセックスのカジュアルブランドですが、今巷で話題となっているCIOTAを象徴するアイテムが「デニム」。
先述の「スビンコットン」を横に打ち、デニムとは思えないほどの柔らかさと滑らかさで快適な穿き心地を実現したのがCIOTAのデニムです。

ちなみに、CIOTAのデニムは70年代のヴィンテージジーンズを思わせるオーセンティックなルックス。
古着好きの僕が一番好きなジーンズがこの「70年代のヴィンテージジーンズ」なのです。
デニムの王様「Levi’s 501」。
その501の中でも1970年代の「66モデル」と言われるジーンズが僕は一番好きなのですが、CIOTAのデニムはこの「66モデル」をオマージュしているのではないかと思われます。
そういったこともあって「これは穿いてみないと!」になったわけなんですね。

CIOTAのデニム、実際に穿いてみた

というわけで、届いたCIOTAのデニムを実際に穿いてみました!
僕は普段ウエスト32インチのジーンズを穿いているのですが・・・CIOTAのデザイナー荒澤さんはご自身のインスタグラムアカウントでおすすめの穿き方をこう記されています。


ということで、僕は「本藍ストレート/Navy(OneWash)」の34インチをチョイス。・・・したのですが、33インチも穿いてみたりして。
まぁ結局34インチで最終決定しました。

昔は、というか基本的にジャストサイズからちょいユルめくらいが好みではあるのですが、最近は少し大きめのワイドパンツを穿くことも結構増え、実際に穿いてみたところ34インチのシルエットがいい感じでトップスとのバランスも良かったので34インチに決めました。


はい!穿いてみましたよ!まずは正面。

穿いてみると本当にデニムとは思えない柔らかさと滑らかさに驚きます。特にしゃがんだ時にそれを実感します。
デニムの生地については『オンス(oz)』という重さを表す単位が表記されますが、デニム生地1平方ヤードあたりの重さのことで標準的とされているのが13.5oz(約382.7g)。
Levi’sのヴィンテージジーンズ501XXがこの標準となる13.5ozなのですね。
そしてCIOTAのデニムもなんとこれと同じ13.5oz。それなのに、この滑らかな穿き心地!ワンウォッシュではあるものの新品でこの感じだと穿き込んでいったらどんなことになるんだー!?とテンションが上ってしまいました。

シルエットはストレートですが、通常のストレートとはやや異なり、ウエスト部分を少し絞ることで腿周りにボリュームを持たせ、裾に向かって緩やかにテーパードしているように見せています。
ボリュームと存在感だけのストレートではなく、緩やかな曲線を見せることで上品な印象に仕上がっています。


横はこんな感じ。

そして気になる裾ですが、CIOTAのデニムはレングスがやや長めです。僕の脚が短いのだとしても。ウエストも2サイズUPさせてますしね。
上記の着用画像では内側に折り返した裾の端を少しだけ外側に折り返してワンロール風に見せてます。
画像のように2cm~3cm幅のワンロールでワンクッションくらいが理想なので裾直し必須ですね。

せっかくの良いデニムなので裾直しもこだわりたいところ。
CROUKAでもボトムスの裾直しを承っていますが、裾直し用のミシンはシングルステッチのみなんですよね。
デニムの裾はやっぱりダブルステッチ。さらに「ユニオンスペシャル43200G」なら最&高。
ということで、早速ユニオンスペシャルでデニムの裾直しをしてくれる腕の良さそうなリペア職人探しも。色々と探してみた結果、比較的近場の京都市内にあるリペア工房に落ち着いたら裾直しに行こうと思っています。
徹底的にこだわって作られた上質のデニムなので、こちらも妥協せずに最高の状態で穿けるようにしたいですね。

ちなみに、ユニオンスペシャルは1950年代に使用されたアメリカの裾上げ専用ダブルステッチミシン。
斜めに刺さるニードルと三つ折りガイドのラッパによって裾口に捻れとシワが生じて、これが着用を重ねるうちに裾のアタリとなって味が出るんですね。

CIOTAのカラー


ところで、僕は本藍のワンウォッシュを選んだと書きましたが、CIOTAのデニムはそのカラーの豊富さも魅力のひとつです。
ストレートデニムでは「ネイビー(OneWash)」「ダークブルー」「ミディアムブルー」「ブラック(OneWash)」「ミディアムブラック」「ミディアムグレー」「ライトグレー」「ホワイト(Onewash)」と全部で8カラーも展開されています。
CROUKAではこのうち、メンズのストレートデニムで「ネイビー(OneWash)」「ダークブルー」「ミディアムブルー」「ミディアムブラック」「ライトグレー」の5色を展開。
メンズのスリムデニムでは「ネイビー(OneWash)」「ダークネイビー」「ミディアムブルー」「ミディアムブラック」の4色。
レディースのストレートデニムでは「ネイビー(OneWash)」「ライトブルー」「ミディアムブラック」「ライトグレー」の4色、スリムデニムでは「ネイビー(OneWash)」「ライトブルー」「ミディアムブラック」の3色展開となっています。
ここまでカラー展開をしているところは他の取扱店でもなかなか見かけません。

ちなみにサイズもメンズはフルサイズ展開、レディースは26~29インチと豊富に取り揃えていますよ。

カラーに関しては、世にある多くのデニムは化学染料によって染める「合成インディゴ染め」なのですが、CIOTAのブルーデニムは天然染料を使用する「本藍染め」を採用しています。
まぁ本藍染めと合成インディゴ染めでは、それぞれに一長一短があるので、どちらが優れているということは言えないのですが、本藍は合成インディゴに比べると均一的ではなく奥行きやムラがあるので、それが返って風合いや味わいへと繋がるということでデニム好きのココロをくすぐるのかもしれません。
扱いが難しくて単価も高い天然染料を使っているので、商品自体の価格も少しお高くなってはきますがね。。。

染め方は一気に大量の糸を染める「ロープ染色」。
デニムといえばこのロープ染色で、インディゴはなかなか染まりにくい染料で、ロープ染色で大量の糸を一気に染め上げようとしても糸の芯までは染まりきれません。
糸の芯が染まりきらず白いままであることを「中白」といい、これがデニムの色落ちに繋がるんですね。

僕が本藍のネイビー(OneWash)を選んだのは、この色落ちをまずは楽しんでみたいというのがあったから。
誰かが穿いてイイ感じに色落ちしたユーズドのジーンズはそれで良いのですが、新しく穿き始めるデニムなのでまずは自分で育てていきたいなと。
でも、届いたデニムをそれぞれ見てみると、本藍でもネイビーより明るいダークブルーや、さらに色落ちが進んだミディアムブルーもほんとに良い色合いです。
そしてブラックやグレーも雰囲気があって、こちらも穿き込んで色落ちが進んだ時がどうなるのか気になるところ。
早くもブラック系が欲しくなっている僕がいます。笑

経年変化レポートもお楽しみに

ということで、以上がCIOTAのデニムのご紹介とレビューでした。どうでしたか?欲しくなりましたか??

まとめとしては、CIOTAのデニムはマジで良い!ってことです。ここにきてのノー語彙力。
サイジングに関しては人それぞれの好みがあると思うので、ジャストでも1サイズ~2サイズUPでも好みのシルエットにピタッとくるサイズを選んでいただければと思います。
穿き心地は本当に素晴らしくて、これ以上に快適なデニムは他にないと言っても過言ではないと思います。まぁ、あくまでも現時点で。

Levi’sにはLevi’sの、LeeにはLeeの、WranglerにはWranglerの、その他数多のデニムブランドにはそれぞれの譲れないこだわりがあると思いますし、またそれぞれの良さがあると思います。
それと同じようにCIOTAのデニムはCIOTAにしかない、CIOTAにしかできないこだわりと良さがあると感じました。
なんだかんだ言っても、僕はこれから先もジジイになってもLevi’sを穿くと思います。
そしてこのCIOTAのデニムも、長く愛用して、くたびれたらリペアして、ジジイになっても付き合っていきたいなと思わせてくれる良いデニムだと思います。

穿き込んでいって経年変化の様子もヘイコラできたらなと思っていますので、お楽しみに。

最後にCIOTAのアイテムの販売に関してですが、CIOTA製品はインターネットモールでの販売は不可となっていますので、CROUKAでは実店舗の『Concept Shop Croukaゆらのガーデン店』と『CROUKA公式オンラインストア』でのみお買い求めいただくことができます。
初回の入荷はデニムのみとなっておりますが、今季はデニム以外にも色々なアイテムを取り扱いますので、ぜひチェックしていただければと思います。

それでは今回のヘイコラはここまで。
また次回のヘイコラで。

コメント

  1. […] シオリーヌ「前回のヘイコラ、CIOTAですね~」 ヘイ「シューズで良いのがあるんやけ・・・」 […]