ヘイコラ。第四回。

スタッフ

とゆーアレで、みなさまこんばんは。
Croukaメンズスタッフのヘイヨーことヨーヘイです。
前回のヘイコラから早くも1ヶ月が経ってしまいました。
なんやかんやとバタバタしてたらブログのことをすっかり忘れていて、〆切3日前に思い出しました。
あぶないあぶない。
「あぶない」と入力したら予測変換が「あぶない刑事」。
昭和世代のヘイヨーです。

さてさて、今回は〆切間近ということで少々焦りながらネタを探しています。
何か良いネタはないかな~と嗅ぎまわっていたところ、ちょうどCrouka LRのトピックスにも書いたあの逸品がっ!

「ココのアイテムは随所にこだわりが感じられて、何時間も眺めながらお酒が呑めるよ・・・」

とゆーアレで、「ヘイヨー今宵の酒の肴」と題して、わたくしヘイヨーがお酒を呑みながら何時間も眺めていたいと思うような至極の逸品をご紹介いたします。

今宵の酒の肴は?

さて、ヘイコラをご愛読いただいているヘイコラーのみなさんはすでにご存知かと思いますが、僕は古着がソフトに好きです。
古着に限らず、使用を重ね、経年変化によって深みを増したモノに惹かれがちです。
そんな僕がいつも入荷するたびにじっくりと見入ってしまうのが、Nigel Cabourn / ナイジェルケーボンのアイテムです。
デザイナーであるナイジェル・ケーボン氏は、ヴィンテージアイテムのコレクターとしても世界的に有名で、長年かけて蒐集したアイテムをベースに、それにまつわるリアルなストーリーや歴史観を落とし込んだ完成度の高いアイテムを展開しており、世界中のファッショニスタからも支持を集めています。

ちなみにNigel Cabournから届くSEASON BOOKには、シーズンテーマをはじめ、様々なストーリー、アイテムのディテールや素材などなど・・・本当に細部に至るまで丁寧に記されていて非常に読み応えがありますよ。

そんなNigel Cabournから先日届いたのがコレ。

2018年春夏シーズンに発表され、瞬く間に完売となった英米最強コラボの第2弾!
Nigel Cabourn × TIMEX 「REFEREE WATCH」です。

REFEREE WATCHって?

前回のコラボウォッチは「NAM WATCH」という名で、シーズンテーマであるベトナム戦争にスポットを当てたミリタリー感満載の男前な時計でした。
今回は「REFEREE WATCH」。レフェリーウォッチです。ルックスも前回に比べるととてもポップ。
このREFEREE WATCHは、その名の通りレフェリー=審判がつける時計をモチーフにしています。
では、なんのスポーツの審判か?
それはナイジェル氏の母国であるイギリスを代表するスポーツ「サッカー」です。

サッカーの審判が、まだ懐中時計のようなストップウォッチを使っていた時代のヴィンテージウォッチからインスピレーションを得て製作されたのが、この「REFEREE WATCH」なのです。
文字盤の3/4がオレンジ色で配色されていますが、これは45分の簡易タイマーとして使えるようにという遊び心溢れるデザイン。
サッカーの試合は基本的に前後半45分ずつで争われますからね。

そして、今作のナイロン製NATOストラップと専用ケースに採用されているワインレッドとスカイブルーのコンビカラーは、ナイジェル氏が古くから愛するイギリスのサッカーチーム「Scunthorpe United Football Club(スカンソープ・ユナイテッドFC)」のチームカラーを落とし込むというこだわりよう。
さすがサッカーの母国イギリスの人だね。もはや自分専用に作ったのではという感じもします。

余談ですが、僕は幼少期からかれこれ30年以上サッカーをしてきた、自他ともに認める「サッカー好き」でもあります。
ここ数年はプレーすることがめっきり少なくなってきましたが、週末を中心に我が子が所属するチームでコーチも努めています。

そんな古着好きのサッカー好きが、この時計に反応しないわけがないのです。

眺めてたいポイントは?

前回の「NAM WATCH」もそうでしたが、このコラボウォッチのベースとなっているのはTIMEX / タイメックスの「Camper」というモデル。
このCamperは元々、最低限の機能のみを持つことで戦地で修理や交換を要しない「ディスポーサブルウォッチ(使い捨て時計)」と呼ばれる時計で、1980年代にアメリカ軍に納入されていました。
その後、民生品となったわけですが、そんな必要最低限の機能だけを搭載したことが究極の機能美につながっていて、現代においても「実用時計の頂点」や「究極のベーシック」と言われ、長きに渡ってベストセラーとなっています。
そんなCamperをベースにしているだけあって、無駄を削ぎ落として時計本来の「時間を知る」ということに焦点を当てたミニマルなデザインには潔さを感じます。
そして、至ってシンプルでありながらも、随所に玄人好みなディテールを落とし込んでいるところは、さすがNigel Cabourn。

まずはフェイスを覆う風防ですが、ミネラルガラス製のドーム型を採用することでヴィンテージウォッチさながらの雰囲気。
斜めから文字盤を見た時に、凸型のガラスによって文字盤が歪んで見えるのですが、これがなんとも鈍臭い感じがして愛おしくもあります。

そして時間を調節するリューズも、オリジナルに比べると丸みを帯びているのでアンティークの調度品のような品の良さを感じさせます。

次に、12時位置に鎮座する「ブロードアロー」。
これは、官有物であることを示す矢印型のマークであり、イギリス軍の支給品に記されるものです。
このブロードアローをアメリカ軍出自であるTIMEXのCamperに載せることでイギリス軍仕様にカスタムしているというところは、軍モノ好きも唸るポイントじゃないでしょうか。


実はブロードアローは、付属のレザーベルトにも刻印されています。芸が細かいですね!

そして、そのレザーベルトには他にも刻印があります。

「S.B. Foot Tanning Co.」
このレザーを生産しているのは、かの有名なRED WING / レッドウィングにブーツ用の上質なレザーを納入している企業なのです。
ちなみに、RED WINGとNigel Cabournは2017年の秋冬シーズンにコラボしていましたね。そこからの繋がりもあるのかなぁと気になってしまいます。


時計の裏側にはシリアルナンバー。所有欲も高まりますね!


コットンツイルの保管用ポーチの内側には、ナイジェル氏からのこの時計にまつわるメッセージがプリントされています。
ナイジェル氏の少年時代のヒーローは、地元スカンソープのサッカー選手だったんですね~。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
人それぞれ好みは違えど、「これ何時間も眺めてられる!」とか「これでご飯何杯でもいける!」とかそういうの。
ただ、こういうのって得てして「ちょっと何言ってるかわからないっす」って言われがちなんですけどね。

今回ご紹介した「REFEREE WATCH」は数量限定で販売中です。
残りもわずかになってきていますので、気になった方はぜひお早めに!

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コメント

  1. […] さて、前回の反省も踏まえて、今回はおよそ1週間前からブログの執筆作業を進めています。 Crouka本部のある京都府福知山市では7月24日に梅雨が明け、西日本を中心に各地でも梅雨明けの知らせが届いているようです。 今年は梅雨の入りも明けも、どちらも平年に比べると若干遅れているようですね。 これを書いている時点では関東や東北の梅雨明けも今日明日にでもという感じなので、じきにギラギラした夏がやってきますね! […]